ダンスは骨盤から
骨盤というのは、構造的には左右の寛骨と脊椎とで作られる骨格で、ダンスを踊る上で大切になってくる部分です。骨盤がズレていたり、垂れ下がっている状態だとフィニッシュなどを決める時に良い姿勢を取ることができません。そして、良い姿勢を維持するためには骨盤を鍛える必要があります。
■骨盤を矯正・鍛える方法
骨盤を矯正するためには、日頃のウォーキングの中で矯正していくといいでしょう。
歩く際に背筋を伸ばして、少し顎を引き、かつ後ろ足の膝をしっかり伸ばすようにします。
この時、ヒップを意識し、お尻に緊張感を持たせるようにしましょう。
ヒップを意識しながら歩くと身体が前に進み、歩幅が大きくなるのが感じられるはずです。
また、ダンス面からウォーキングを考えるならば、膝を伸ばした後ろ脚の足首にも注意しましょう。
それは、足首と膝の連携がダンスのフットワークの上でとても大切になるからです。
■女性ダンサーは骨盤に悩みが多い
女性ダンサーの多くは、腰が反り気味です。
腰が反り気味かどうかは、胸のアイソレ―ションの動作をみれば分かります。
骨盤は身体を支える中心的部分なので、骨盤がしっかりしていないと中心軸をキープするボディコントロールができないと言うことになります。
骨盤と腰椎(腰の部分の背骨)が反ったままで固まっているため、胸と腰、それらをつなぐ背骨がうまく連動せず、胸から上のパーツが前に出てしまうと、 上半身を揺らすたびにバランスを崩しやすくなるので、振りもやりにくく、やわらかい動きが出せません。
■柔軟性のあるダンスは骨盤から生まれる
力みのあるステップやダンスは動きの切り替えは遅く、やわらかい質感の動きを表現しにくいものです。
最近は、フリースタイルバトルでも、メリハリ、柔軟性、姿勢が注目されています。
男性ダンサーの場合はパワフルな動作が評価されやすいですが、女性ダンサーの場合は“しなやかな動き”がポイントとなります。
しなやかな動きが出来るということは、人体の基本レベルでのボディコントロールが出来ているということです。
柔軟性のあるダンスには骨盤の使い方&ポジショニングが大切です。