腕を使ったバランス・トレーニング
フロア上で体全体を使って踊るブレイクダンスには、腕を使って体を支える技がたくさんあります。このような技はパワーを表現できるだけでなく、バランス感覚をアピールする技でもあり、多くのブレイクダンサーが好んでダンスに組み込みます。一見するとパワーが重要な技だと思われがちですが、バランスを上手に取ることで比較的スムーズに行うことができます。
今回は、
腕を使って体を支えるトレーニング方法
をいくつかご紹介いたします。
■カエル倒立
一番簡単なトレーニング方法と言われるのがカエル倒立です。
体育の授業でもやった事がある方も多いハズです。両方の手のひらを地面にしっかりとつけ、体を前かがみにして両膝をそれぞれの肘の上に乗せます。
そして、両足を地面から離し、腕の力だけでバランスを取ります。この状態で体を支えているのは、ほぼ100パーセント・バランス感覚によるもので、腕の力はほとんど使っていません。
カエル倒立で体を支えることができれば、両手で体を支えるために必要なバランス感覚を掴むことができます。
■バランスジーズ
カエル倒立よりワンランク上のトレーニング方法が、バランスジーズと呼ばれる技です。簡単に説明すると、体をうつ伏せにして真っ直ぐに伸ばし、地面に両方の手のひらをつけます。肘は約90度に曲げてお腹に当てます。
このときに上半身が地面から浮いていると思いますが、この状態から上半身を下げ、下半身を地面から離していきます。そして、体を両手だけで浮かせて支えていきます。意外かもしれませんがこの技には両腕の力よりも腹筋や背筋が必要になります。
腕で体を浮かせた時に体のバランスを保ちながら真っ直ぐに伸ばすのは腹筋と背筋の力が大きく働きます。コツは、頭が下がり過ぎないこと。
カエル倒立と同様に、肘にお腹を乗せて体を支える感覚で行いますので、肘がお腹に引っかかる感覚を微妙に調節し、支えやすい箇所を見つけるのがポイントです。
重心を意識したバランス感覚を養う事は、全てのダンスにおいて必要です。まだまだ紹介しきれていないトレーニングがありますので、また今後の機会に紹介したいと思います。