ケガ防止だけじゃない!ダンス前後にストレッチを行う3つの目的とおすすめストレッチ法
ストレッチは、どんなスポーツでも欠かせないウォーミングアップやクールダウンのひとつです。
自分のスポーツに関係のないストレッチにどうして毎回時間をかけなければならないのか、少しでも長くレッスンしたいのに、と思っている人も多いのではないでしょうか。
ですが、ストレッチによって体の柔軟性を高めることで、ケガの予防が出来たり、ダンスの幅を増えたりするのです。
今回は、そんなストレッチの効果と合わせて、効果のより高いストレッチと具体的な方法についてご紹介していきます。
・ダンス前後のストレッチの目的
ストレッチは、運動をする際に欠かせないものです。ダンス前後のストレッチがなぜ必要なのでしょうか。その理由は、以下の通りです。
1.ケガの予防のため
ダンスやスポーツなどは、その種類によって激しい動きをおこないます。筋肉を激しく動かす際に、固まったままだと伸びたり傷ついたりしやすくなってしまい、ケガにつながってしまうのです。
また、ストレッチをおこなうことにより、血行や代謝をよくする働きもあり、このことにより筋肉の動きを良くすること
が出来ます。しっかりと柔軟に筋肉が動くことで人体損傷や肉離れ、捻挫などのケガを予防することが出来るのです。
ケガをすればもちろんステージには立てませんし、練習も出来なくなってしまいます。それがもし大事なステージ直前だったとしたら、チャンスだけでなく、自身も失ってしまいかねません。
ダンサー人生をふいにしかねないケガのリスクも、ストレッチをおこなうことで回避できると思えば、ストレッチへの考え方も変わってくると思います。「そんなケガなんてするはずない」と考えていればいずれ痛い目を見ることになりかねません。
2.柔軟なダンスに対応できる
ダンスの振り付けは、さまざまあります。体に柔軟性があれば出来る足を高く上げる振り付けなどは、体が柔らかくなければできません。体の柔軟性によってより動きが大きく、かっこよく魅せられるのです。
さらに、肩や腰、足などそれぞれの可動域が広いほど、いろんな振り付けに対応することが出来るようになります。
体を柔らかく保つためには日々のストレッチが欠かせません。ストレッチには、自分のダンサーとしての可能性を広げてくれる役割もあるのです。
3.使った筋肉を癒す疲労回復効果がある
ダンスの後は、もうストレッチは必要ないだろうと手を抜いていては、明日のレッスンに影響を与えかねません。
ダンス後にストレッチをおこなうのは、ストレッチをすることでホルモンの分泌を良くする、疲労回復などの効果が期待出来るからです。
動きが激しく、筋肉が疲れてしまい、緊張状態になっているところをほぐしてあげることで、翌日の筋肉痛のリスクを軽減してくれます。
次は、具体的なストレッチ方法についてのご紹介です。
・おすすめのストレッチメニュー
今回は、ダンスに限らす、運動をする際によく痛めやすい「腰」にポイントを絞ったストレッチメニューをご紹介していきます。
◆腰のストレッチ
ダンス前の腰のストレッチは重要になります。体が温まっていない状態で使うと痛めやすいためです。
腰の筋肉は、「お腹を縮める」「お腹を伸ばす」この2つの動きをおこなうだけでほぐせます。
まず「お腹を縮める」ストレッチは、両手を肩から垂直に伸ばした状態、両膝を付き、太ももは骨盤と垂直の状態で四つん這いになります。そこからお腹を上へ上げていくイメージで背中を丸めていきましょう。おへそを覗くような体制になり、お腹が上がりお尻が下がっている状態になります。
そこから次は逆向きに腰を伸ばしていくと「お腹を伸ばす」状態になります。胸を張るようなイメージでお腹を下に下げていきます。すると、目線は前から上へと上がっていくはずです。お腹が下がり、お尻がプリッと上っている状態になります。
この二つの動きの後は、四つん這いに戻り、太ももを折り曲げ、お尻をかかとにつけた状態で両手を前へ伸ばし、顔は床につくような、深々と頭を下げた土下座のような格好をして、全身の力を抜いていきましょう。
・レッスン前後のストレッチで怪我を減らす
今回紹介した腰のストレッチは、腰痛に悩む人にも効果的なストレッチです。体を縮めたり伸ばしたりすると気持ちがよく、固まった筋肉をほぐすと痛みも和らぎます。
ストレッチはほとんどが簡単な動きが多く、体をほぐすだけでなく、筋肉を鍛えられる効果もあり、自然でしなやかな体つきを作っていく最適な方法でもあるのです。
また、ストレッチは継続していくことでより効果が出てきます。毎日欠かさずおこなうことで、より柔軟性が高められます。
体を柔らかくし、自分のダンスの可能性をより高めるため、ケガの予防のためにもストレッチは必要不可欠ですので、しっかりおこないましょう。