ダンサーとして世界で活躍するためには英語が必要なのか?
ダンスは身体全体を使って表現するもの。そのため、基本的にダンスは言葉を必要としません。
しかし、ダンサーとして世界で活躍するために、英語は必要ないのかというと、それは少し違います。
なぜなら、ダンサーといえども常にダンスだけを踊っていれば良いということはありません。ダンスのための脚本はありますし、講師と打ち合わせをしたり、出演者どうしで話したりと、コミュニケーションをとる機会は多いものです。当然、海外の講演ですと現地の言葉が使われますし、世界的な規模の講演ですと英語が日常的に使われています。
これは他のスポーツも同じこと。通信教育講座のイメージキャラクターを務めているゴルフの石川遼選手は英語がネイティブ並みに話せますし、サッカーの元日本代表川島永嗣選手は、自ら開校したサッカースクールに英語の授業を取り入れているそうです。
このことから分かるように、どんな世界でも世界規模で活躍するためには英語は必要不可欠になってくるのです。そうすると、ダンスの練習に加えて、英語の勉強もしないといけないかというと、それもまた違います。
言葉はあくまでダンスをするためのコミュニケーションの手段でしかありあません。まずはダンスのスキルを磨き、その上で英語が話せるようになればいいのです。それに、ほとんどのダンス用語は英語がそのまま使用されています。極端な話、英話ができなくても、ダンス用語だけを使って英会話が成立することもあります。
ダンスは見様見真似でも習得することはできますし、もしかすると言葉という伝達手段のない環境に入ると、目で盗むという技術が発達するかもしれません。
どちらかというと、英語が必要になるのは演技や練習が終わった後なのではないでしょうか。講師への質問や、出演者同士でのコミュニケーションは英会話が中心。英語ができないと、その輪の中に入ることができません。
こういったときに、英語の必要性を実感するようになるのかもしれません。しかし、あまり不安になることはありません。英語は必要となる環境に身を置けば自然と身についていくものです。
実際に、海外で活躍するダンサーの中には、ダンスに関することなら英語でネイティブ並に話すことができても、日常会話になるとまったく話せないなど、極端に偏った人もいます(笑)。
それはそれで、もったいないような気もしますが、本人が気にしていないので良いのでしょう。